お母さんになった友達
子どもをもつということに大きな不安があります。
理由は、あまり詳しく書けないけれど、いちばんは健康上のこと。
数年付き合っている人がいるけれど、結婚になかなか踏み切れないのは、この辺りのことも大いに関係しています。
ものすごく久しぶりに日記を書いてみようと思ったのは、誰にも話せない、悲しいことがあったから。
女性って、子どもができるととたんに別の世界の人になるな、と感じています。
遊ぶときは基本的に子どもと一緒だし、話題も子どものことばかりで、全然ついていけない。
男性は子どもができて、育休をとっていても、話題にはそれほど変化を感じないんだけどな…
妊娠して出産して授乳して…という身体の変化が決定的な違いなのでしょうか。
仕事で面白かったこととか、最近観た映画とか、そういう他愛もない話ができなくなっちゃう。
それを寂しく感じつつも、やっぱり友達が幸せそうにしているのは嬉しいことです。
でも。
ときどき、無邪気な一言に傷つくこともあります。
妊娠出産についての悩みはプライベートでデリケートなことなので、わたしは家族以外の人には話したくありません。
だから、悩んでるんだーって打ち明けられない自分にも原因があるのですが。
結婚した友達が、妊娠に向けて準備を始めたという話をずっと聞いていました。
その子は不妊というわけではなくて、最初から産婦人科に行って足りない栄養素を摂取したり、予防接種を受けたり、身体の態勢を万全に整えてから妊娠したいと話していて。
その中で、「周りに妊活の話をしたら、意外と不妊治療している人や、治療の結果諦めたという人が多くて驚いた。気をつけて話さなきゃ」と言っていました。
わたしは、そのことで悩んでいて、結婚にもなかなか踏み切れないのだけれど。
その子からしたら、「結婚していない=まだ子供が欲しい訳じゃない」と認識されていたのかも。
ここについては、わたしが話していないので、そう思われてもしょうがないよね…と思い、ちょっと辛いときもあったけれどいつも話を聞いていました。
その後、その子はすぐに妊娠して、元気なかわいい赤ちゃんを出産しました。
やっぱり話は以前のようには合わなくなるし、連絡する頻度も減っていたけれど、ときどき会って赤ちゃんも一緒に過ごしていました。
でも、この前、ひとしきり今の悩みを聞いた後、こんなラインが来ました。
「わたしは子どもが欲しいと思って妊活に踏み切る前、友達から赤ちゃんの話題を出されると焦ったり不安になったりしていた。
子どもの話されるの、いやじゃない?これからも話してもいい?」
「いやじゃないよ」以外の返事を想定してないんだろうなあと思いました。
一見、優しさに見えるし、本人もきっと本当に気を遣って聞いてくれたんだと思います。
でも、その当時悩んでいた頃のあなたが、友達に同じ質問をされたら、「いやだ」って言えた?
少なくとも、わたしは言えませんでした。
(もうかわいい赤ちゃんにも会っているしね…)
不安の材料をなくして、安心して話がしたいだけなんじゃないの?と、そんな風に感じてしまいました。
自分が、こんなにひねくれたことを考えるなんて、本当に情けないし、悲しいです。
誰かに吐き出したくて、知り合いのいない、ここで書いてみました。
今回のことで、今まで気が付かないふりをしていたのかもなと思いました。
妊婦さんやお母さんになった友達に混じって過ごすは、つらい。
こうやって、今まで仲の良かった子と疎遠になっていくのかなあと、悲しくなります。
(一緒にいて平気な子もなかにはいるので、仲の良さの度合いで違うのか?などと考え始めると、ますます自己嫌悪に陥ってしまいます…)
悪いのは心の弱いわたしなのですが。
でも、疎遠になることが弱い自分を守ることになるならば、それを許してあげてもいいのかなと、思っています。